税理士の年収
税理士の年収とはいったいいくらぐらいなのでしょうか。税理士とは人の税金の申告や申請の書類を作成したり、税務相談を受けたりする仕事で、あらゆる税務をこなすスペシャリストです。医者や弁護士などと同じように国家試験に合格しなくては税理士にはれないので、堅くてきちんとした仕事ですし社会的な地位の高さも保障されていますから、そういう意味では税理士の年収はかなり高額なように思えます。
しかし税理士業界は実力主義だそうで、苦労して税理士になっても税理士の資格があるというだけでは年収を増やしてくれるわけではないようです。それでは税理士の年収は少ないのでしょうか。調べてみますと、事務所勤務の税理士の年収の平均は約818万円でした。サラリーマンの平均年収を調べてみましたら約470万円でしたので、それと比べたら2倍近くの差はありますが、他人の懐を管理する仕事であることの重みを考えると、これ以上の収入を得たいと思うかもしれません。
独立開業した場合
税理士でも上のクラスの年収を望むのならは独立開業を目指すのではないでしょうか。それでは独立開業した場合の税理士の年収はいくらぐらいなのでしょうか。税理士は独立開業がしやすいといわれていますが、実際の収入はというとピンからキリまでで全てが実力しだいです。2004年に日本税理士連合会が税理士の年収をアンケート調査をした結果、独立開業した最初の何年間は、4分の1近くの税理士が年収300万円未満と答えています。これはサラリーマンの平均年収を下回った数字です。ですから最初から税理士は年収がいいと勘違いをして開業してしまうと、目論見が失敗するかもしれません。年収500万円未満の税理士は1割以上いるのが現実なのです。開業して3〜4年目ぐらいからやっと売り上げが伸び始め、5年目で年商1,500万円ぐらいになればいい方だそうです。
開業して20年ぐらいでやっと税理士の年収として1,000万円を超え、経済的に高水準で安定してくるといえそうです。中には年収が3,000万円以上の人や、すごい人ですと1億円を越すハイレベルの税理士もいるそうですが、この結果からも、税理士の年収は差が激しく、税理士は着実な努力があってこそ高収入を実現できる仕事であることがわかります。 税理士とは受験勉強の時からコツコツと着実に実力をつけていくタイプでなくてはなりませんが、実際に仕事に携わってからもコツコツと努力をし続けることによって収入面でも次第に生活が潤ってくるといえるでしょう。