妊娠中のヘアカラーを避けなければいけない理由は?

妊娠中にヘアカラーをかけて良いものかどうかは、そのヘアカラーに使われえいる成分次第だと言えます。有害な成分が入っているようなヘアカラーであれば当然やめたほうがよいですし、安全であれば、妊婦の気分転換に、妊娠中にヘアカラーをしても決して悪い事ではないと思います。

実際妊娠中のヘアカラーが妊婦の身体に悪いかどうかと言えば、ヘアカラーに含まれるパラフェニレンジアミンと言う成分は、毒性があります。その致死量は10ぐうラムで、毒性としてはかなり弱いと言えますが、ヘアカラーをしている最中に死亡したというケースが、海外であり、フィンランドなどではパラフェニレンジアミンの使用を禁止されています。 まだパラフェニレンジアミンの毒性の研究は、日本では始まったばかりですが、少なくとも毒性があることはハッキリしていますから、妊娠中のヘアカラーは極力避けるべきでしょう。

よくインターネットの口コミ情報で、妊娠中のヘアカラーについて妊娠経験者が、安定期に入ってからヘアカラーをして大丈夫だった書いていますが、体験的なご意見で、医学的な根拠や、ヘアカラーに関する成分知識のない人の発言ですから、正直アテにはなりません。

パラフェニレンジアミンはほとんどのヘアカラーに含まれていますから、どの美容院へ行っても同じ事ですし、どのメーカーのヘアカラーを使っても危険性はあると言えます。パラフェニレンジアミンは特殊化学品と言われるもので、純然たる化学合成品と言うことになります。

パラフェニレンジアミンの毒性

今現在分かっているパラフェニレンジアミンの毒性は、アレルゲンとしての毒性があり、花粉症などのアレルギーがある妊婦は、妊娠中のヘアカラーによって急性アレルギー反応の一種であるアナフィラキシーを起こす危険性がある事が分かっています。妊婦がアナフィラキシーを起こした場合、貧血・メトヘモグロビン血症が起こると体内で低酸素症を起こし、胎児も低酸素状態になり、成長に著しい影響があるとされています。そのほかにもパラフェニレンジアミンは環境ホルモンとして、発ガン性があるばかりか、母体を通して胎児にまで影響を及ぼし、性的機能の発達に悪影響を及ぼしたり、免疫異常などさまざまな障害を引き起こす可能性が指摘されています。

妊婦にタバコは厳禁と言われていますが、同様に妊娠中のヘアカラーも厳禁されて然るべきでしょう。妊娠してまでヘアカラーする女性の心理は、理解できる部分もありますが、胎児のことを思えば、慎むべきでしょう。