ハタ・ヨガとは

ハタ・ヨガが人気になっていますが、従来にヨガと内容的には変わるものではなく、ヨガに対する理解が広まり、従来のヨガと言う呼び方から一歩踏み込んで、数多くある種類のヨガで、一般に普及しているヨガの種類を言っているだけです。

ハタ・ヨガは精神的な修行を中心としたラージャ・ヨガ に対して、肉体的な修行が基本になっているヨガと言えますが、心身の両方によって悟りにいたるのがヨガの目的とすれば、ハタ・ヨガは精神的なラージャ・ヨガを行なう上での前段階での肉体的修練と見られています。

一般的にヨガのエクササイズと言われるものは、このハタ・ヨガのアーサナ(姿勢)の応用とみることが出来ます。ハタは太陽と月を意味しますが、中国の陰陽五行思想とも相通じる概念で、自然界の摂理を表していますが、またハタ・ヨガの修行は、アーサナ(姿勢)、プラーナーヤーマ(呼吸法)、ムドラー(体位のこと)、クリヤー(浄化法)、バンダ(制御・締め付け)など5つの要素から構成されています。

またハタ・ヨガはラジヤ・ヨガにいたる初期のヨガであり、更に冥想的な段階に入っていく事で、ラージャ・ヨガに繋がるともいえます。ハタ・ヨガの基本の修行は、太陽と月を表すハタの言葉どおり、太陽と月、昼と夜、光と影など、相反する要素の融合によって調和の取れた身体からエネルギーを生み出すと言う考え方に基づいていますが、ハタ・ヨガのエクササイズとして紹介されているもののほとんどが、アーサナなどの姿勢を基本したポーズをとるものです。

ハタ・ヨガのポーズ

ハタ・ヨガのポーズであるアーサナ(姿勢)のバリエーションは、非常に多種多彩で、まず準備体操に当たる座法のアーサナから始まりますが、安楽座、金剛座、直立座、死者座などに始まり、ポーズに移っていきます。ポーズには、ひねり系、前屈系、反り系、バランス系など、さまざまな種類があり、自分お体の調和を保つため、座法から感じ取られた、体のアンバランスを是正するものです。

ハタ・ヨガのポーズの多くは、自然界の動物や植物を真似たものが多く、ハタ・ヨガの自然の摂理に根ざした考え方の反映ともいえますが、高度なハタ・ヨガのポーズになると、更に観念的なポーズから、荒行に近いポーズまでさまざまなものがあり、ハタ・ヨガの修行のレベルに合わせて、レベルアップしていきます。近代西洋スポーツとは一線を画するハタ・ヨガのエクササイズは、筋力を意図的に上げるようなものではなく、人体の中に秘められた自然のパワーを引き出そうとするもので、そのための浄化運動と言えるものです。

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